マイセン アンティーク 人形 かまどと天使

マイセン アンティーク 人形 かまどと天使

商品コード:P076/BER16
カテゴリー:人形
タイトル:かまどと天使
サイズ:H=11cm
メモ:古マイセン 原作=A.リングラー(August Ringler) 19C末〜1924年(#P198)

Sigmund Karl August Ringler(1837-1918)は19世紀のマイセンにおいて活動した造形作家です。彼は19世紀後半において見事にマイセン・ロココスタイルを踏襲した人形作品や写実的な野鳥や動物作品も多く残し、その作品は今日でも重要なマイセンのレパートリーとして愛好家に高く評価されています。19世紀の絵画史は大きく分けると印象派の前と後とになるのでしょうが、印象派以前においては自然を観察して絵を描くべきか、イデアを表出するものを描くべきかが一つの芸術論争であったようです。前者は言い換えれば自然主義派、後者は新古典主義派に属する芸術家や美術論者たちによる弁論での謳い文句であったようです。しかし19世紀後半においては教条主義にとらわれずに過去の巨匠の絵を見て学ぶという風潮も認知され、その事でロココ芸術への再認識もはかられたようです。ご覧の作品の原作の製作時期は1895〜96年とされ、ケンドラーやアシエに通ずるようなロカイユ装飾の台座の上に寓意をもとにした火を操る天使像は見事にロココ趣味を再現した磁器人形といえます。興味深いのはリングラー自身はマイセンに入所してからはほぼ20数年をリペア職人(Bossierer)という肩書きで仕事をしていた事です。マイセンにおける過去の遺産である作品の数多くを修復作業を通して触れまたは研究した事の経験がリングラーを新たなマイセン・ロココ芸術の再生に向かわせたのかもしれません。1887年の年にモデラーとして作品を作り始めたのは彼が50歳になった時からで、1904年に退職するまで作品を作り続けました。

文:園田(Article by M.Sonoda)




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